「リリィ・シュシュのすべて」岩井俊二
2001
久々に日本の映画を観ました。
かもしだすにっぽん調。
13歳から始まって、12歳に遡り、そして、14歳まで続く少年の日常。
内面の純粋さと、日常に起こる残酷な出来事の対比が鮮明な脚本。
何よりも、それに気づかない・感じない大人の世界(唯一主人公の雄二の母を抜かして)の描き方が印象的であり、岩井俊二の視点はどこにあるのかについて、考えさせられる、映画っぽい映画でした。
青年期の曖昧さを、20歳前後ではなく、13~14歳で描いたこと、凄いと思う。
あまりにもリアルである時、観るものはどう現実に戻ったら良いだろう。淡々と過ぎてゆく少年時代は、これこのまま淡々と過ぎてゆくという予感?
見終わって2〜3日、妙な気持ちが続いて困ってしまいました。
(私の少年期と重ねているわけではありません(笑)あしからず)