小さな街ベオグラードの旧市街は、1日歩いているとセンターの地理は掴めてきます。街の目抜き通り、クネズ・ミハイロヴァ通りは昼間から夜遅くまで人通りが多く、銀座通りのようなところ。そこを過ぎるとカレメグダン公園という紀元前4世紀には要塞があったという史跡。この丘の先端からサヴァ川とドナウ川の合流が見える。霞むような大気の中ゆったりと大河が交わる様子が見える丘、ふたりの老紳士がたたずみ遠くを眺めながら静かな声で会話をしていた光景が忘れられない。鼻先が凍るような寒さでしたが、この丘の裏にある小さな教会を訪ねながら凍った道を降りてゆくと、ドナウ川岸に出られます。
川面に浮かぶ舟の家は、気候が良くなるとレストランやクラブになるそう。今はひっそりとしていたけれど、改装中の舟からは大音量でディスコ調の音楽が聞こえていて可笑しかった。
ベオグラードの一般的な就業時間は夕方3〜4時頃までだそうで、どうりで夕方になると街には通勤帰りの様子の人などで賑やかに。モンテネグロの鉄道事故で多数の犠牲者が出たことか、コソヴォ地区の指導者の死の喪に服してか私たちの滞在期間中は、半旗の公共機関が多く、ミハイロヴァ通りのイルミネーションも消えていました。
Phot:サヴァとドナウ、合流