ayako tsuboya blog
by book-tokyo
engawa
こどもの視線や息づかいが加わって15年目。
母として、ひとりのひととして、そこに在ることをいかに見出すかによって環境や認識が、自分自身とあなた・それとの在りようが変化する。その在りように、どう向かいあいましょう。
アート&デザイン with サイエンスの日々と活動をお知らせするメモ。
創りたい、みてみたい世界への試行錯誤の追記を再開します。(2023)

暖かい新聞紙の様なノートを縁側に敷きました。旅するみなさま、しばし腰を降ろしていってくださいまし。

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「まなびのかたち、おしえのかたち」
デザイン教育研究会2014年度_vol@日本大学芸術学部
「まなびのかたち、おしえのかたち」週末に無事に終了しました。
細谷 誠(日本大学芸術学部デザイン学科 准教授)先生の発表、参加されたみなさんとのワークショップ、参加者からの感想や質問がおわりなく続くような、頭も心もいっぱいになる3時間でした。
ご案内が遅れてしまい、参加できなくて残念だったとお声かけいただいているので、感想少し、メモ。

細谷先生、実はわたしが憧れてきたアーティスト、デザイナーである藤幡正樹さん、永原康史さんに師事された同世代です。教育学からはじまり、メディアアート、インタラクションデザイン、コンピュータインタラクションなど、
横に並ぶと多くの方は?の領域に場を創りながら、これからの壁のない「デザイン」教育を提案されていらっしゃる。
「インタラクションデザイン」と聞くと、デジタルの入出力が関わるように感じるけれど、さかのぼると、どう作るのか、何を作るのか、さらに「人に共感し、本質をとらえて言語化する」行為の繰り返しを行う手法そのもの、とも言えるのではないかと捉えてみた。

教育のイノベーションのゴールは、新しい「まなび」のかたちをつくること、つまり、それが「おしえ」のプロフェッショナリティだとおっしゃる細谷先生。
研究会のスタイルとしては初めての、2回のワークショップは斬新でした。
さすが、あたらしい学びのためには、物理的に新しい場がなくては・・・

1. 1枚の写真を観て、気づいたことを何でも良いのでポストイットに書き出す。3分間。
出席者の多くはデザイン、教育関係者だったということもあり、3分でやまほど集まった気づきを3名ひとくみになり、分類した。
「オブザベーションからイノベーションのニーズを知る」
2. イノベーションのゴール設定=物理的な教室の構造を変えるアイデア
ワークショップ1で観た写真は大講義室のような場所で、アート系のワークショップを企画する演習授業だった。
あるひとの、あることに共感し、何が必要であるのか想いながらアイデア抽出をする行為として、各自A4サイズの紙にアイデアを書き出した。
これも3名ひとくみになって、ベストアイデアを発表した。

それぞれ、ワンクルー行っただけで、真剣に議論&検討すべき点が数多くみえてくる。
これを繰り返す。IAMASの手法にもあるインタラクティブ・スケッチの例が提示されて、自分で描く→別の人が意見を言う→加えて描くを繰り返すことの提案は、絵が描ける美術大学生に対する授業にも意味があると感じた。
プロダクトでいえば、「ラピッドプロトタイピング」(ダーティープロトタイピング)つまり、まずつくる(ラフに)、構造やデティールを検討することを繰り返し、アイデアをかたちにする方法が紹介された。

わたしがメーカにいた時代にも、アドバンスデザインのパートでは、『抽出された「本質」からの「デザイン」=本質(ユーザーニーズ、メンタルモデル)に適したモデル(フォーム、グラフィックシステムなど)のデザイン』(細谷先生)が、試みられていて、とても共感を覚えていた。
『実験から実現へ、人的要因から技術的、経済的要因へのデザイン思考』とおっしゃっていたことを改めて捉え直すと、メーカーなどはバブル崩壊後アドバンスデザインに投資できなくなった時代を経て、改めて本質をかたちにするデザインセンスを求めているのだろうと感じた。

参考にあげられた書籍
1、「クリエイティブ・マインドセット」デイヴィッド・ケリー (著)
2、「オープンデザイン ―参加と共創から生まれる「つくりかたの未来」 (Make: Japan Books)

以上
*************
さて、この図書は「創造性に対する自信」があれば”人間はみんなクリエイティブだ!”と語り、「創造性な人と、そうでない人の違いは「自分が創造的であると思うがどうか」であり、そう思っていれば、そうなれる。」などなどと記載されている。
一方、FabLabや3Dプリンタの登場で、いつか誰でも使いこなせて、思い通りのかたちを生み出すことができるようなイメージを与えている。
けれども、DTPの登場で、みんながグラフィックデザイナーになれても、すてきなデザインが溢れたわけではないように、3次元にある立体にたちはだかっている「きれいなかたち」を自由にあやつり、モノ化することのハードルは、さらに高い。
コンセプトワークと、かたちをつくることは、ますます両者の隔たりは大きく、専門性も高くなると想像する。
「まさに物理的なことを考えなければ、新しいことはできない。」どうでしょうか?と問いかけられて、たくさんの宿題を受けた夜。(宿題ばかり・・・)
by book-tokyo | 2014-09-22 02:23 | design&...
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