ある日・・・りんごの若葉は光り、椿、桃にレンギョウ、木蓮・・・足元には菜の花や野の花が咲き乱れ、はるか谷底まで続く畠を耕すひとの姿を背景に、春爛漫。
こだまする鶯の谷渡りに、目をつむれば 自由自在にあらゆる春へ旅に出られそうな日でした。
まず頭に浮かんだのは、泉鏡花の春昼後刻。そうして二十歳過ぎに観た谷中、青山の夜桜、音もなく西行の絶句が思い浮かぶ。
保育園送りに通った里山で・・・ほんの10分のトリップでしたが、ようやく春を愉しむことができました。
今日は花散らしの雨にはや晩春。

柿や林檎の樹も芽吹いてきました。新緑の季節も愉しみです。