いま、現在進行中の事柄は、ひとつはさんざん難産だと呟いている10月の神戸での展示と、もうひとつは印刷というプロセスを再認識しようという試みです。
印刷 と その周辺 という「その周辺」は様々な視座があって、プリンティングに目を向けると自然に版の作成プロセスおよびデザインプロセスが見えてくる・・という仮定に基づいてつっこんでみたいという希望も含まれているのです。
具体的には、単純な好奇心・・・知りたい、が原動力。
リトグラフは現在主流になっているオフセットを構造から知るために、活版やシルクスクリーンは、画一化されつつある印刷プロセスや手法への風穴となる可能性を期待して。過去のものを調べると、すでに失われた人間の知恵や工夫が活き活きと顕れています。
これらを膨らみを持って知ることは、コンピュータをプロセスに取り込んだデザイン・アートワークをも一層豊かなものにするのではないか・・・と考えています。